Yasutomo Kanazawa wrote:
必ずしも、責任を持って仕事をしても私が遭遇したような状況になることは十分あります。例えば、前以て用語集あるいは使って欲しい用語の要望を出さずに翻訳を依頼し、あとでこの用語を使って欲しかったうんぬん言われる場合があります。また、クライアント側が品質に満足できなかった場合でも、海外のエージェントであると、ほとんどの場合、こちらのコメントを求めてきます。それがフェア精神だと思います。でも、日本の会社はそのような概念が社会的に全く欠如しているため、問い合わせてくることもなく、上述した会社のように社内処理にもかかわらず、問答無用で料金割引を求めることがほとんどです。社内に常駐しているということはそういうことが発生した場合のための予防策で、歩合ではなく、固定給を払っているはずです。
本当に嘆かわしいことです。
私が言いたいことはあくまで翻訳者はどのようなケースでも最低限以上の努力をして納品をすべき、ということです。”最低限” というのは、敢えて申し上げる必要もないような、数年以上翻訳をされていらっしゃる方であれば当然踏まえているべき翻訳上の常識ともいえる事柄です。
私も完璧ではありません。翻訳はケース・バイ・ケースで対応が異なることが多く、条件に左右されることも事実です。ですので、基本的に、他の翻訳者の仕事に口を差し挟むようなことがしたい訳ではなく、逆に、誤訳、訳抜け、落丁、標準的でない表記、用語の不統一などが『論外の水準』で編集ワークとしてやってきたりすると正直言って迷惑だ、ということであるに過ぎないのです。ひとつの自覚の問題です。
この場をお借りしてこの件でこれ以上掘り下げることは差し控えます。
前以て用語集あるいは使って欲しい用語の要望を出さずに翻訳を依頼し、あとでこの用語を使って欲しかったうんぬん言われる場合があります。
私の場合はそういうケースは記憶に多くありません。PM の問題なので交渉すべき事と思います。
クライアント側が品質に満足できなかった場合でも、海外のエージェントであると、ほとんどの場合、こちらのコメントを求めてきます。それがフェア精神だと思います。でも、日本の会社はそのような概念が社会的に全く欠如しているため、問い合わせてくることもなく、上述した会社のように社内処理にもかかわらず、問答無用で料金割引を求めることがほとんどです。
それも経験的には突飛なお話として聞こえます。個々のプロジェクトの性格、受注条件、成果物としての翻訳の質、等々の条件も影響することですから、ここで一概にどうとは言えないものと想像します。通常であれば、受注時に担当の PM の方がおられるものと思います。経験的には、問題・難点発生等の状況であれば、PM を通じて報告し、解決に当たります。プロジェクトが大きくなるほど、細やかな対応が必要とされる状況が出現しますし、時間・進行共に適宜対処するものと思います。また、PM が行き届いている会社さんでは国内・海外に関わらず、コメントシートを用意される所もあります。翻訳者の立場であれば、別に編集者の方がいて、品質の調整を図る際などに効果が発揮されます。ひとつの仕事の完成までには当然一連のプロセスがあり、最終までには色々とやり取りをして、品質の向上が図られるはずです。
もちろん、何のやり取りもなく、即料金割引というような形になることはないでしょう。予め合意して受注した案件で、まして発注書が発行された後に、値引き交渉というのはおかしいですし、エージェントにしてみれば信用にも関わることになるでしょう。余程大きな問題が発生するようなことがなければ、基本的にはあり得る状況ではない、と個人的には考えます。
ただ、もちろん、それに応える形で、翻訳者側も引き受けた仕事については、きちんと(あるいはできる限りというべきですね)品質を保証した上での納品を心がけることも当然求められる姿勢と思います。
また、受注前に発注書等の条件が提示されている場合はそれを確認することが必要です。納品後の品質に基づく割引についての条件も明記されていることが普通です。
以上は、あくまで私の経験に基づく見方です。
社内に常駐しているということはそういうことが発生した場合のための予防策で、歩合ではなく、固定給を払っているはずです。
それはどういうことなのか分かりません。
こちらに投稿されてはいない方も、皆それぞれ経験も異なると思われますし、色々とご意見をお持ちかも知れません。ProZ にアクセスされている翻訳者の方々も遠く離れた場所で日々努力されておられることと思いますし、その意味では間接的でも、場合によっては直接的なプロジェクトのシェアなどで協力するケースもあるかと思います。大きなことは言えませんが、私は良いご協力をさせていただく心構えは持ちたいものと思っています。